栄養満点の「マカ」、その魅力とは?

健康食品・サプリメントで高い人気を誇る「マカ」。健やかな毎日をサポートする素材として定番化し、男性にも女性にも支持されています。マカは南米ペルーの厳しい自然環境の中で、土壌中の成分を貪欲に蓄えながら、たくましく育ちます。マカの魅力について解説します。

アンデス山脈の厳しい自然環境で生育

マカはアブラナ科の球根野菜の1つ。ブロッコリー、キャベツ、ミズナ、ハクサイ、カブなどの仲間です。

南米ペルーに生息し、古代からスープや飲料などの形で食されてきたと伝えられています。15世紀から16世紀にかけて繁栄したインカ帝国の時代には、貴重な食材として重宝されました。兵士の栄養源として用いられたと言われています。

土壌中の成分を根こそぎ吸い上げるマカのパワー

マカの主産地は、アンデス山脈の海抜4,000メートル以上の高地で、ボンボン高原などが有名です。夏でも昼間の気温は20℃程度しかなく、夜にはマイナス10℃を下回ることもあります。

マカは10月に種をまきます。土壌中の成分を吸い上げて成長し、翌年6月頃から収穫がスタート。収穫時のマカは、根の部分に多様な栄養成分がぎっしりと詰まっています。

激しい気温の変化、強い日差しと降り注ぐ紫外線など厳しい自然環境の下で、マカはたくましく成長します。土壌中の成分を根こそぎ吸い上げるため、収穫後はしばらく土地を休ませなければなりません。

マカはミネラルがリッチなスーパーフード

マカが健康食品やサプリメントの素材として注目されるようになったのは、その栄養価の高さにあります。各種のミネラル類をはじめ、アミノ酸、ビタミン類などを詰め込んだ「完全栄養食」として知られています。

たんぱく質もリッチなことから、植物性たんぱく質を求める方にとっては貴重な食材です。

このようにマカは、スーパーフードとして注目される食材ですが、日本では機能性にフォーカスした健康食品やサプリメントとして人気があります。マカを配合したドリンクも、仕事や勉強などのシーンで愛用されています。

マカの栄養成分の特長は、体の機能を正常に保つために必要なミネラル類が豊富なこと。カリウム・鉄・亜鉛・カルシウム・リン・マグネシウム・銅などです。

ビタミン類は主にビタミンB群(ビタミンB1・B2・B6・B12)。ビタミンCやビタミンEも含有しています。

各種アミノ酸やオレイン酸も

各種のアミノ酸をバランス良く含んでいる点もマカの特長。アラニン・アルギニン・アスパラギン酸・グルタミン酸・グリシン・ヒスチジン・リジン・メチオニン・シスチン・フェニルアラニン・プロリン・トリプトファンなどがあります。

これに加えて、必須アミノ酸の「BCAA(分岐鎖アミノ酸)」と呼ばれるバリン・ロイシン・イソロイシンも含有しています。BCAAはスポーツニュートリションで定番の栄養素です。

このほか、グルコシノレート類やオレイン酸が含まれていることも特長です。ブロッコリーやキャベツと同様、アブラナ科の植物であるマカには、グルコシノレートが含まれています。グルコシノレートは体内で分解されて、健康に役立つ機能を発揮します。オレイン酸は不飽和脂肪酸(オメガ9系)で、オリーブ油やナタネ油などにも多いですね。

一般的な「黄マカ」のほか、「赤マカ」や「黒マカ」も

マカには多数の種類が存在しますが、代表的なものに「黄マカ」「赤マカ」「黒マカ」があります。それぞれ成分の組成も違います。

一般的にマカと言う場合、「黄マカ」を指します。「赤マカ」「黒マカ」は収穫量が少なく、希少価値があります。

健康食品やサプリメントに用いられる一般的なものは「黄マカ」ですが、他社製品と差別化するために、「赤マカ」や「黒マカ」を混合したサプリメントも登場しています。

おススメしたい有機栽培のマカ

マカは多数の栄養成分がぎっしり詰まっていることから、宇宙飛行士のための宇宙食にも利用されています。健やかな毎日をサポートする上で、マカの利用も選択肢の1つ。生のまま料理に利用したい方は国産マカ、健康食品やサプリメントで摂取する方はペルー産マカとなります。