ミネラル類の栄養機能食品…利用目的を知って、賢く活用しよう!

マルチミネラルやマルチビタミンといったサプリメントが人気ですが、あなたにとって本当に必要かどうか判断することが大切です。ミネラル類もビタミン類も、むやみに多種類の成分を多く補えばよいというわけではありません。不足気味の成分を補う場合は栄養機能食品がオススメ。栄養機能食品について説明します。

ミネラルは5大栄養素の1つ

私たちが生命活動を維持するために、特に重要な栄養素として3大栄養素の「炭水化物」「脂質」「たんぱく質」があります。これに「ミネラル」と「ビタミン」を加えて5大栄養素と呼びます。

どれか1つでも欠けると健康維持が困難になります。このうち「ミネラル」は「ビタミン」とともに、体の調子を整えるという重要な働きを果たしています。

ミネラルは体内で合成できない! 食事からの摂取が不可欠

ミネラルは「無機質」とも呼ばれ、体を構成する主な元素である酸素・炭素・水素・窒素の4元素以外の総称。

ミネラルは体内で合成できません。不足すると欠乏症を引き起こしたり、体調不良を招いたりします。このため、毎日の食事から必要な量を摂取することが必要です。

多量ミネラルと微量ミネラル

ミネラルは多量ミネラルと微量ミネラルに大別されます。「日本人の食事摂取基準(2020年版)」が対象としている多量ミネラルには、ナトリウム・マグネシウム・カリウム・カルシウム・リンがあります。微量ミネラルは、鉄・亜鉛・銅・マンガン・ヨウ素・セレン・クロム・モリブデンです。

実は、これまでにミネラルとして100種類以上の成分が発見されています。このうち、私たちの体に不可欠なものを「必須ミネラル」と呼びます。「必須ミネラル」は、次の16種類です。

多量ミネラルのナトリウム・マグネシウム・カリウム・カルシウム・リン。微量ミネラルの鉄・亜鉛・銅・マンガン・ヨウ素・セレン・クロム・モリブデン。これにコバルト・イオウ・塩素が加わります。

栄養機能食品とは?

外食や飲み会が多い、偏食が続くなど、日頃の食生活が乱れている方は、ミネラルの摂取量が不足しがち。基本はバランスの取れた食事から十分に摂取することですが、仕事や家事が多忙でそうもいかない場合には、栄養機能食品の利用も有効です。

栄養機能食品とは、特定の成分を補給するために利用され、その成分の機能を表示した食品を言います。

栄養機能食品制度は消費者庁が所管し、栄養機能食品として販売するためのルールを定めています。まず、1日あたり摂取目安量に含まれる成分量が、定められた上限値と下限値の範囲内にあることが求められます。これに加えて、その成分の機能と、注意喚起表示を容器包装に記載します。

表示できる成分の機能は予め国が定めていて、一字一句そのとおりに表示しなければなりません。

栄養機能食品制度は、トクホのような国の許可や、機能性表示食品のような届出が不要です。配合量や表示ルールを守れば、事業者の任意で栄養機能食品として販売できます。

栄養機能食品制度の歴史

文部省(現・文部科学省)によって1984~86年に実施された研究の成果として、「食品の3次機能(体調調節機能)」が提供され、1991年の特定保健用食品(トクホ)制度に続き、2001年4月から栄養機能食品制度がスタートしました。

主要なビタミン・ミネラルを対象にスタートし、2004年にマグネシウム・亜鉛・銅の3成分を制度の対象に追加。2015年にはビタミンK・カリウム・n-3系脂肪酸の3成分を追加し、現在の内容となりました。

ミネラルにはどのような機能があるの?

栄養機能食品制度は、機能に関する科学的な根拠が十分にあり、安全性を担保できる成分を対象としています。ミネラルを配合した栄養機能食品では、どのような機能を表示できるのでしょうか?また、どの程度の量が含まれているのでしょうか?

多量ミネラルの栄養機能食品

マグネシウム(下限値96㎎~上限値300㎎)

・マグネシウムは、骨や歯の形成に必要な栄養素です。

・マグネシウムは、多くの体内酵素の正常な働きとエネルギー産生を助けるとともに、 血液循環を正常に保つのに必要な栄養素です。 

カリウム(下限値840㎎~上限値2,800㎎)

・カリウムは、正常な血圧を保つのに必要な栄養素です。

カルシウム(下限値204㎎~上限値600㎎)

・カルシウムは、骨や歯の形成に必要な栄養素です。

微量ミネラルの栄養機能食品

亜鉛(下限値2.64㎎~上限値15mg)

・亜鉛は、味覚を正常に保つのに必要な栄養素です。

・亜鉛は、皮膚や粘膜の健康維持を助ける栄養素です。

・亜鉛は、たんぱく質・核酸の代謝に関与して、健康の維持に役立つ栄養素です。

(下限値2.04㎎~上限値10mg)

・鉄は、赤血球を作るのに必要な栄養素です。

(下限値0.27㎎~上限値6.0㎎)

・銅は、赤血球の形成を助ける栄養素です。

・銅は、多くの体内酵素の正常な働きと骨の形成を助ける栄養素です。

栄養機能食品の賢い利用方法とは?

栄養機能食品はサプリメント形状の商品だけでなく、飲料・菓子・デザートなど多様な商品が登場しています。

むやみに利用するのは意味がありませんので、まず日頃の食事内容を思い出して、摂取量が不足気味と考えられる栄養成分を配合した栄養機能食品を選びます。そして、1日あたりの摂取目安量を守って利用しましょう。

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フリーライター。食品、サプリメント、医薬品、医療、通販などの分野を中心に取材・執筆活動。玉石混交の情報が氾濫する中で、正しい情報の発信を目指します。千葉ロッテマリーンズを応援。仕事で疲れた時は、MISIAさんの歌が一番の癒し。