人工甘味料や着色料、保存料などの「食品添加物」、塩分や白砂糖、植物油脂などが入ったお菓子は子どもに悪影響を与えると言われています。
しかし、これらの物が悪いと分かっていても「どう子どもに影響するのか」、「何に注意してお菓子を選んだらいいのか」と悩んでいるママが多いのではないでしょうか。
そこで今回は、食品添加物が与える子どもへのリスクやお菓子を選ぶ際のポイント、そしておすすめのナチュラルおやつを紹介します。
食品添加物が子どもに与えるリスクとは?
子どもに市販のお菓子を与える際にまず気になるのが「食品添加物」です。しかし、最近は食品添加物でも自然由来や食品由来のものもあるので一概にダメ!とも言えませんが…
まずは、食品添加物とはどんなものなのか、そして子どもにはどんなリスクを与えるのかをご紹介致します。
食品添加物とは
食品添加物とは、保存料や着色料などを加え食品を長く美味しく食べられるようにする食品には欠かせないものです。食品添加物がなければ食品はすぐに傷みカビが生えたりしてしまいます。
しかし、化学的に作られた食品添加物が身体に入り蓄積していけば身体に害を及ぼすと考えられています。幼少期に食品添加物がたくさん入ったお菓子やジュース、ジャンクフードばかり食べているとどんな危険性が高まるのでしょうか。
子供に与える4つリスク
食品添加物が子どもへ与えるリスク4つを紹介します。
1.味覚の形成への影響
子どもの味覚は10歳頃までに形成されていくと言われています。また、子どもの味覚は大人の倍以上とされているのです。幼少期に味の濃いものや砂糖が多く入った甘い物や添加物が多く入った物を食べるとそれが当然で安全な物であると認識し大人になっても食べ続けてしまうのです。食品添加物が入ったインスタント食品やジャンクフードに味の濃いお菓子を食べ続けることで子どもの味覚の形成に影響を与えることになります。
2.気力の低下
ジャンクフードのような食べ物は味が濃く、脂肪分やカロリーが高いですが、人間の健康には欠かせないビタミンやミネラルはほとんど入っていないのです。ビタミンやミネラルが不足すると脳内にも影響し、やる気が損なわれたりぼーっとしてしまうことがあります。気力が低下することで行動力や集中力も低下してしまうのです。
3.肥満や脳機能の低下
糖分や脂肪分、カロリーの高い食品添加物の多く入った食品は体内でなかなか消費されず皮下脂肪となるため太りやすい体質になります。肥満になると高血圧や糖尿病などのリスクも高まりますし、脳へ伝達する物資が低下するため記憶の妨げを生じることになるのです。
4.アレルギー
環境やストレスもまたアレルギー要因とされていますが、化学的に作られた食品添加物もまたアレルギーを引き起こすこともあるようです。最近はアレルギーを持った子どもが増えており、もはや現代病にもなっています。蕁麻疹や下痢、痒みなどの症状だけでなく喘息を誘発させることもあるので注意が必要です。
お菓子を選ぶ際のポイント
日本は海外と比べると使用できる添加物が多いのをご存知でしょうか。
日本ではお菓子などの食品に当たり前のように使われている添加物が海外では全面的に廃止されていたり、含有量の基準が設けられていて厳しく規制されているんです。海外では使えない添加物を子どもに与えていたらと考えると怖いですよね。お菓子を選ぶ際には食品成分表示を確認してみるようにしましょう。
植物油と植物油脂って違うの!?
市販のお菓子を選ぶ時、食品添加物だけでなく「油」にも注意をしてみて下さい。例えば、「植物油」と「植物油脂」を見たことはありませんか?名前からして同様のものと思われている方も多いでしょう。
「植物」が付いているので、どちらも安全なものだと勘違いされていませんか?実はこの2つ、全然違うものなのです!
植物油とは?
植物油は、身体に良いとされている亜麻仁油やゴマ油など植物の種や果肉を絞って作られた油のことです。バージンオリーブオイルやバージンココナッツオイルも同様で、特にバージンココナッツオイルは、添加物がないうえに身体に悪影響を与えるとされる「トランス脂肪酸」が入っていないので特にオススメです。
植物油脂とは?
ポテトチップスなどの成分表示をみると「植物油脂」と記載されていることがほとんどでしょう。植物油脂とは、マーガリンやショートニングのように植物油に別の成分を入れて作った油のことです。
植物油脂の多くには、「トランス脂肪酸」が入っており保存性が高く傷みにくいため多くのお菓子にも利用されています。しかし、身体に蓄積されてしまうことから「食べるプラスチック」とも呼ばれているんです。
アメリカや欧州では身体へのリスクを考えトランス脂肪酸の含有量が義務付けられていたり、なるべく使用しないような動きがあります。しかし、日本には規制はないので使いたい放題なのです。子どもも健康のためにも油選びは大切といえますね。
白いお砂糖と茶色いお砂糖の違い
「子どもがキレやすいのは白い砂糖のせいだ!」というのを聞いたことはありませんか?なぜ、白い砂糖は茶色い砂糖よりも健康に良くないとされるのでしょうか?この2つの違いを探ってみましょう。
「白い砂糖は漂白されているからだ」という噂を聞きますが、もちろん漂白なんてされていません。白い砂糖も茶色い砂糖も作り方はほとんど変わらないのです。白い砂糖は、いらない成分を除いて結晶を作っていくため茶色い砂糖と比べるとミネラルがほとんど含まれていません。
茶色い砂糖は自然由来のミネラルが豊富で風味もありますが、白い砂糖は香りや風味がないのでお菓子作りに最適とされています。どちらかと言えば茶色の砂糖はこの風味を生かした煮物などの料理に向いていると言えるでしょう。
栄養成分表を見てもほとんど違いは見られませんので、過剰に摂取しなければ白い砂糖でも問題はないようです。
ただ、最近糖化ということもよく言われるようになり、糖分の摂りすぎは健康への影響も危惧されますので注意しましょう。
簡単手作りおやつレシピ:「甘酒とイチゴの自然の甘みを生かした無添加ババロア」
食品添加物や植物油脂の入ったお菓子を避けるにはママがおやつを作ってあげるのが一番です。今回は、混ぜてチンしてできるお手軽おやつ「甘酒とイチゴの自然の甘みを生かした無添加ババロア」の作り方をご紹介します。
【作り方】
- いちごを小さくカットし、ババロア分、飾り分、ソース分と⅓ずつ分けてカットします。
- 耐熱ボウルやタッパーにババロア分のイチゴを入れて500wのレンジで2分加熱します。
- 市販の甘酒185gを2に入れゆっくりと混ぜ、500wのレンジで1分加熱します。
- 3が熱いままゼラチン5gを入れてよく混ぜます。粗熱がとれるまでそのままにしておきます。
- ソース分にカットしたイチゴに大さじ2の砂糖を加え、500wのレンジで2分加熱し、4に入れる。
- 冷蔵庫で冷やし固めたら飾り分のイチゴを添えて完成です。
甘酒とイチゴの自然の甘みを生かしたババロアです。しかも無添加なので安全ですし、簡単に作れるので是非作ってみて下さいね。有機やオーガニックのイチゴを使えばより安全ですよ!他にもナチュラルなおやつとしてオススメなのが、オーガニックフルーツや有機のお野菜を使って焼き芋、茹でたトウモロコシもオススメですよ!
まとめ
食品添加物や砂糖、植物油脂など過剰に摂取すると子どもの身体にリスクを及ぼすものが市販されているお菓子には多く含まれている傾向です。まずは、お菓子の成分を確認しどんなものが入っているのかチェックしてみて下さいね。最近の健康志向から多くのメーカーでも成分に気をつけて製造しているところもあるようです。成長期の子どもたちには安全で安心できるナチュラルなおやつが一番ですね!