ドライフルーツで健康的な毎日をサポート

手軽に栄養が摂れるおやつとして、根強い人気を誇るドライフルーツ。日本では昔から「干し柿」などが親しまれてきましたが、最近では「デーツ」「マンゴー」なども人気です。ドライフルーツは栄養面でも優れ、オーガニック製品もそろっているため、自然派志向の方に最適。ドライフルーツの魅力を紹介します。

イチジク、プルーン、デーツ、レーズン、マンゴーなどが売れ筋

日本ではたくさんの種類のドライフルーツが流通しています。昔から身近な存在だった「干し柿」「干しブドウ」「干しバナナ」は、誰もが一度は口にしたことがあるでしょう。

それ以外では、リンゴ、ミカン、イチゴ、レモン、モモ、梅、アンズ、パイナップルといった定番フルーツの製品も人気です。これに加えて、デーツ、イチジク、プルーン、マンゴー、ラズベリー、カシス、ブルーベリー、スターフルーツ、パパイヤ、キウイなどのドライフルーツも見られます。

最近の売れ筋商品は、イチジク、プルーン、デーツ、レーズン、マンゴーなど。複数のフルーツを組み合わせたミックスドライフルーツも支持されています。どれか1つを選ぶのに悩んでしまう方には、ミックスした製品がオススメです。

リンゴなどは加熱処理で鮮やかな色に

ドライフルーツの製造方法には、昔ながらの天日干しや、砂糖に漬けてからの脱水・乾燥のほか、機械による乾燥、フリーズドライなどがあります。フリーズドライは、フルーツを凍らせて、真空凍結乾燥機を用いて真空に近い状態で乾燥させる製法です。

また近年では、完全に乾燥させたハードタイプに加え、半乾燥のセミドライタイプの製品も増えてきました。

福島県農業総合センターによると、フルーツによっては乾燥工程の前処理として加熱すると、乾燥後の色が鮮やかになります。一方、加熱しない場合には、白っぽい色に仕上がります。例えば、リンゴは生のまま乾燥させると白っぽくなりますが、乾燥前に加熱処理を施すことで生鮮果実に近い色になります。

こうして製造されたドライフルーツは、一般的に3カ月~6カ月の長期保存が可能です。

ドライフルーツなら少量でも十分に栄養成分を摂取可能

ドライフルーツは健康や美容に役立つと言われ、多くの女性から支持されています。その理由の1つに、効率的に栄養成分を摂取できることが挙げられます。

生鮮フルーツの80~90%は水分ですが、ドライフルーツにすることで、その大半が取り除かれます。このため、少量でも十分に栄養成分を摂取できます。

例えば、最近の売れ筋商品のプルーンやイチジクには鉄が豊富に含まれ、鉄を摂取したい方に人気です。イチジクの場合、生鮮では100gあたりに鉄を0.3mg含みますが、乾燥したものでは1.7mgと約6倍。プルーンの鉄の含有量も、生鮮が同0.2mgであるのに対し、乾燥したものは同1.1mgと約5倍です。

また、日本の伝統的なドライフルーツである「干し柿」には、カリウムやβ-カロテンが含まれています。生鮮のままだと100gあたりにカリウムが200mg、β-カロテンが300㎍ですが、干し柿だとそれぞれ670mg、1,400㎍となります。

食物繊維を効率的に摂取

食物繊維が豊富なことも、ドライフルーツを活用するメリットに挙げられます。バナナの場合、生鮮が100gあたり1.1gであるのに対し、乾燥させたものでは7.0gとなります。

ブドウの食物繊維の含有量も、生鮮が同0.5g、干しブドウが4.1gで、その違いが一目瞭然です。

このように、ミネラル類や食物繊維などについては、ドライフルーツにすると水分の多くが取り除かれて凝縮される形となるため、少量でも十分に摂取できるわけですね。

ご注意!ビタミンCを摂取したい方は生鮮フルーツや健康食品がオススメ

ドライフルーツの栄養面で注意しなければならない点もあります。インターネット上の記事では、ドライフルーツが栄養満点のパーフェクトな食品であるかのような説明も見られますが、そうではありません。

水溶性のビタミンCやビタミンB群については、ドライフルーツにすると減少する傾向が見られます。特にビタミンCではその傾向が顕著です。

ビタミンCが豊富なイチゴを例に挙げると、生鮮は100gあたりにビタミンCが62mg含まれていますが、乾燥させたものではほぼ「0」です。柿も生鮮が55mg含むのに対し、干し柿はわずか2mgにすぎません。

ビタミンCの摂取を意識している方は、ドライフルーツではなく、生鮮フルーツを食べるようにしましょう。「毎日、生鮮フルーツを食べるのは面倒」、「効率的にビタミンCを摂取したい」という方には、健康食品やサプリメントがオススメです。

原料屋の「有機アセロラ粉末ビタミンC(栄養機能食品)」は、リンゴ酸・ポリフェノール・カリウムも豊富なオーガニックアセロラを粉末化。粉末化の工程で、ビタミンCの濃度が17%になるように濃縮しており、1日分の1gあたりに天然のビタミンCが170mg含まれています(https://www.genryoya.com/products/887.html)。

オーガニックや添加物不使用の製品も

ドライフルーツはそのまま食べても楽しめます。また、ヨーグルトに入れたり、サラダのトッピングに使用したりと、さまざまな食シーンに利用できます。

ドライフルーツにはオーガニック製品も多く、食品添加物を使用していない製品もラインアップされています。「自然に近いものを食べたい」というニーズにぴったりですね。

好みのフルーツや摂取したい栄養成分を考慮に入れつつ、自分に合ったドライフルーツを積極的に利用して、健康や美容に役立ててみましょう。

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フリーライター。食品、サプリメント、医薬品、医療、通販などの分野を中心に取材・執筆活動。玉石混交の情報が氾濫する中で、正しい情報の発信を目指します。千葉ロッテマリーンズを応援。仕事で疲れた時は、MISIAさんの歌が一番の癒し。