健康の維持・増進をサポートしてくれる機能性成分のβ(ベータ)グルカン。健康志向の高まりとともに、βグルカンを豊富に含む食材やサプリメントの人気が上昇中。その一方で、「体に良さそうだけど、どんな成分なの?」と思っている方も多いはず。そこで今回は、βグルカンについて健康情報をお伝えします。
βグルカンは食物繊維の一種
βグルカンの『グルカン』とは、グルコース(ブドウ糖)が連なった多糖類のこと。勘のいいあなたなら「βグルカンがあるなら、α(アルファ)グルカンもあるのでは」とお気づきのはず。
そのとおり。簡単にいうと、グルコースにはα型とβ型があり、結合様式がα型のものをαグルカン、β型のものをβグルカンと呼びます。
αグルカンの代表的なものに、デンプンがあります。デンプンは摂取したあと、体内で消化酵素によって分解され、ブドウ糖や麦芽糖などになります。
一方、βグルカンは、野菜・果物・穀類・酵母・細菌などの細胞壁を構成する成分です。人の体内で、消化酵素によって分解されないという特徴があります。
「これって、食物繊維の説明と似ている?」
そうです。βグルカンという名称は専門的で難しく聞こえますが、つまり食物繊維の一種なのです。βグルカンは身近なものですね。
日本ではキノコ由来、欧米ではパン酵母由来が先行
βグルカンとひと口に言っても、たくさんの種類があり性質も異なります。キノコのβグルカンをはじめ、野菜等に含まれるセルロース、パン酵母のβグルカンなど。その種類のβグルカンが水に溶けるかどうかによって、体内での働き方も違ってきます。
βグルカンは機能性表示食品でも人気な成分の一つで、大麦βグルカンを機能性関与成分とした届出が多数公表されています。欧米ではパン酵母のβグルカンの研究が進められてきたという経緯もあります。
これに対して、日本では早くから健康食品業界がキノコのβグルカンに関心を向け、研究・開発に取り組んできました。さらに、その作用の強さから、医薬品分野での研究も行われています。
βグルカンの主な種類
では、βグルカンを種類別に詳しくみていきましょう。
セルロース
まずは代表的な不溶性の食物繊維であるセルロース。野菜・果物・穀類に含まれる植物の細胞壁の主成分であり、植物を形づくるために大切な役割を担っています。セルロースは体内で消化・吸収されませんが、食物繊維として腸内で有効に働きます。
パン酵母のβグルカン
同じく不溶性の食物繊維であるパン酵母のβグルカンは、パン酵母の細胞壁に存在しています。このほか酵母類では、黒酵母もβグルカンを含む素材として存在感を示しています。
ラミナラン
ラミナランは、コンブなどの海藻類に豊富に含まれるβグルカンの一種。フコイダンやアルギン酸とともに粘質成分を構成します。とくに、ガゴメコンブにはラミナランが多く含まれ、サプリメント原料として高い評価を得ています。
大麦βグルカン
大麦βグルカンは、大麦の胚乳に豊富に含まれています。水溶性のため、体内で水分を吸収してゲル状になり、消化管を移動しながら糖質やコレステロールなどを吸着するという働きをします。大麦βグルカンの研究は海外でも盛んで、米国・カナダ・EU・豪州などでヘルスクレーム(健康強調表示)が認められています。
王道はキノコ由来のβグルカン
日本ではβグルカンといえば、キノコ由来が王道。キノコのβグルカンは、サプリメントに使用される代表的な成分です。これまでに多数の研究によって、機能性や安全性が裏付けられてきました。
とくにカバノアナタケ(チャガ、チャーガ)、ハナビラタケ、アガリクスなどはβグルカンを豊富に含有。また、シイタケの子実体から得られるβグルカンの「レンチナン」や、スエヒロタケから得られる「ジゾフィラン」などは、医薬品分野で研究されています。
食生活の改善とサプリメントの活用で健康的な毎日を
βグルカンは私たちに身近な成分であり、さまざまな食材に含まれていることを理解していただけたでしょうか。
βグルカンを摂取するには、キノコや海藻、野菜・果物、穀類などをしっかり食べることが大切ですね。だからと言って毎回そうした食事を用意するのは大変。
βグルカンがたっぷり詰まったサプリメントを上手に利用することで、日頃の食事をフォローしてくれることでしょう。みなさまが健康的な毎日を送れるようになることを願っています。
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