ゲノム編集食品に対する厚生労働省の方針が発表されました。
ゲノム編集は大きく分けると遺伝子を切断だけする方法と、切断して他の遺伝子を入れる方法と2つあります。
このうち遺伝子を組み入れるタイプのものは規制対象になりますが、切断だけする方法は規制対象外にして届け出制にする方向性です。
切断だけするというのは自然界で働いている制御の因子を取り外すことです。確かに新しいものを加えてはいませんから「組み換え」にはなりません。
しかしすでに日本で、GABAという血圧を抑える成分が15倍たくさん含まれたトマトがゲノム編集でつくられています。
これは、トマトの遺伝子のある部分を切断することで本来の抑制状態がなくなりGABAをたくさん作るトマトができるというものです。
このトマトは厚生労働省の方針だと「組み入れ」をしていないので規制対象にならないということになります。
ここで大切なことはこのトマトを食べて健康になるのか、健康を害するのかが問題ではなくて、
誰も何も知らないまま加工され、調理されて誰もが何の意識もなくこのトマトを普通に食べてしまうことが問題なのです。