ファスティングダイエットや16時間断食ダイエットが流行しています。ダイエット時に使用する専用ドリンクがヒット商品となるなど、ダイエットに関する話題は事欠きません。流行りのダイエット方法のメリットとデメリットについて考えてみましょう。
「絶食」はダイエットに不向き
「絶食」とは、水分以外の摂取を一切しないこと。水やお茶しか口にしませんので、摂取カロリーはゼロ。一方、日常生活を送るためにカロリーを消費しますので、痩せるのは間違いありません。摂取カロリーが消費カロリーを下回った場合に、体重は減ります。そういう意味で、絶食は誰にでも理解しやすいダイエット方法かもしれませんが、摂取エネルギーが不足します。このため、頭がぼ~として仕事や勉強に集中できない、やる気が起こらないという状況に陥ります。
さらに、ビタミン・ミネラル、たんぱく質、糖質、脂質といった各種の栄養成分も不足しますので、身体の機能が低下します。肌や髪などに悪影響を及ぼし、美容面でもマイナスとなります。絶食は本来、手術や健康診断の前に行うもの。ダイエットのために行っても続けられるものではなく、また無理に続けると健康を損ないます。
ファスティングダイエットはリバウンド、便秘、代謝低下の懸念も
「ファスティング」とは断食のこと。ファスティングダイエットは単に食事を摂らないのではなく、ビタミン・ミネラルなどの栄養素を摂取しながら行います。固形物の食べ物を避けて、専用ドリンクのみを摂取することが流行っています。ファスティングダイエットは通常の食事を摂らないため、短期間で一定の痩身効果が得られます。前述したとおり、体重が落ちるのは、摂取カロリーが消費カロリーを下回った場合です。
また、脂っこいものばかりを食べている方、アルコールを大量に飲む方、暴飲暴食をする方にとっては、胃腸などの臓器を休ませてあげることにもなります。ただし、情報サイトなどで見かける「体から毒素を抜く」「美肌効果がある」といった話には十分な科学的根拠がなく、鵜呑みにしてはいけません。
デメリットも少なくありません。ファスティングダイエットは一時的に体重を落とせますが、リバウンドしやすい傾向があります。断食が終わると、その反動でついつい食べ過ぎてしまうからです。つまり、食欲のコントロールという面で、浮き沈みが激しい方法なのですね。さらに、たんぱく質などの摂取量が不足し、筋肉量の減少が懸念されます。筋肉量が減ると、代謝が低下して痩せにくい体質となります。食物繊維の摂取不足も手伝って、便秘になりやすい点も指摘されています。
比較的続けやすい?16時間断食ダイエット
最近話題に上っているのが、「16時間断食ダイエット」。1日のうち8時間で食事を行い、残りの16時間はまったく食べないというダイエット方法です。8時間の間に自由に食事をして、基本的に好きなものを食べます。このため、比較的続けやすい方法と言われています。
8時間の間に朝食・昼食・夕食の3食を摂ることは困難なため、1日2食となるパターンが多いようです。帰宅が遅く、いつも寝る直前に夕食を食べるという方にとっては、悪癖を改善するきっかけになります。その結果、睡眠の質の向上も期待できます。また、絶食やファスティングダイエットに比べて、栄養不足による体調不良の懸念は小さいと言えます。
ダイエット効果については、8時間内に何をどれだけ食べるのかによって違ってきますので一概に言えませんが、空腹の時間が長くなることから、カロリー制限をしやすくなります。一方、デメリットもあります。空腹の時間が16時間も続くことから、エネルギー不足の場合には筋肉中のたんぱく質がエネルギーに分解されます。その結果、筋肉量が減少して代謝が落ち、痩せにくい体質に変わっていく恐れがあります。
流行しているファスティングドリンクの注意点とは?
ファスティングダイエットを行う方に向けた専用ドリンクが流行しています。その多くはいわゆる「酵素ドリンク」と呼ばれるものです。酵素ドリンクは、多種類の野菜・果物などを発酵させ、抽出したエキスを使用して、飲みやすく仕上げた飲料です。使用する植物は、数十種類から100種類を超えるものまであります。
ファスティングダイエット中に不足するビタミン類や食物繊維をはじめ、プラセンタなどの美容成分、健康に役立つポリフェノール類などを配合した商品も登場しています。ファスティングドリンクを利用する際には注意も必要です。ダイエット効果があると印象づける広告も散見されますが、ファスティングドリンク自体にそうした効果はありません。ダイエット中に不足する栄養成分の補給が目的となります。
ダイエット中の栄養補給に健康食品・サプリメントの利用も
ファスティングダイエットや16時間断食ダイエットなどにチャレンジする方は、栄養成分の補給を心がけてください。ダイエット中に栄養成分を補給する場合は、ファスティングドリンクのほか、多種類の栄養成分を凝縮した健康食品やサプリメントの活用も有効です。
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