「マグネシウム」とは? どのような働きがあるの?

「マグネシウム」がミネラルの1種であることは知っていても、私たちの健康にどう役立っているのか、どのような食品に多く含まれているのか、などについて詳しい方は少数派かもしれません。健康のためには日頃の食事から摂取することが大切ですが、「忙しくて外食ばかり」「偏食になりがち」という方には、マグネシウムを配合した栄養機能食品がオススメです。

マグネシウムは「多量ミネラル」の1種

マグネシウムはミネラルの1種。私たちの体内で合成できないため、食事から摂取しなければなりません。不足すると欠乏症を生じて体調不良の原因となりますが、摂り過ぎても過剰症を引き起こします。

ミネラルは「多量ミネラル」と「微量ミネラル」に大別されます。多量ミネラルは、1日の推奨量や目安量が100mg以上のもの。「日本人の食事摂取基準(2020年版)」によると、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、リンの5種類があります。

一方、微量ミネラルは推奨量や目安量が100mg未満のもの。鉄、亜鉛、銅、マンガン、ヨウ素、セレン、クロム、モリブデンの8種類です。

体内では骨や歯、筋肉などに存在

このようにマグネシウムは多量ミネラルの1つで、成人の体内には20g~30g存在しています。その6割ほどが骨や歯に含まれ、残りは筋肉や脳、血液などに含まれています。

食事摂取基準によると、マグネシウムの「推奨量」は男性の場合、18~29歳が1日あたり340mg、30~64歳が370mg、65~74歳が350mg。女性の場合はそれぞれ270mg、290mg、280mgに設定されています。

マグネシウムは骨を形成

マグネシウムの働きで特に重要なものに、カルシウムやリンとともに骨を形成することが挙げられます。

また、約300種類の酵素の働きを助け、体内で起こるさまざまな代謝をサポートしています。エネルギーを作り出す仕組みにも関わっています。このほか、正常な血液循環にも役立っています。

マグネシウムの摂取量が不足すると、骨の形成に影響が出てきます。また、筋肉が痙攣(けいれん)を起こすこともあります。

体内のメカニズム

マグネシウムは小腸で吸収され、腎臓で排出されます。このため、腎臓に疾患を抱えている方では、血中のマグネシウム濃度が高くなるケースがあります。

吸収されるマグネシウムの量が不足すると、腎臓で再吸収が促進されたり、骨から放出されたりして、血中濃度を一定に保つ方向へ作用します。

マグネシウムを豊富に含む食品

マグネシウムはさまざまな食品に含まれていて、特に魚介類や海藻類、ナッツ類などに多いです。

魚はカツオ・マグロ・イワシなど、貝はアサリ・カキなど、海藻はワカメやノリに豊富に含まれています。

ナッツ類もマグネシウムがリッチで、アーモンドやカシューナッツ、クルミなどがあります。近年、健康に良いと話題になったチアシードにも豊富に含まれています。また、豆腐や納豆、油揚げ、黒豆、豆乳、枝豆などもオススメです。

雑穀は玄米・あわ・きびなど。ソバやイモも豊富に含んでいます。このほか、ホウレンソウ、トウモロコシ、切干大根、シイタケもマグネシウムを多く含む食品です。

マグネシウムは栄養機能食品の対象成分

マグネシウムは栄養機能食品の対象成分の1つです。消費者庁が所管する栄養機能食品制度は、ビタミンやミネラルなどの補給を目的としたもの。それぞれの栄養素について、商品に配合しなければならない量(下限値と上限値)と、商品パッケージに表示できる有効性が定められています。

マグネシウムについては、1日当たりの摂取目安量に含まれる量が、96mg(下限値)~300mg(上限値)の間であることが要件となります。表示できる内容は次のとおり。

「マグネシウムは、骨や歯の形成に必要な栄養素です。マグネシウムは、多くの体内酵素の正常な働きとエネルギー産生を助けるとともに、血液循環を正常に保つのに必要な栄養素です」。

つまり、(1)骨と歯の形成、(2)酵素の正常な働きとエネルギー産生を助ける、(3)血液循環を正常に保つ――という効果を表示できるわけです。

毎日の食事が基本、栄養機能食品でフォローも

マグネシウムなどのミネラル類は、毎日の食事から摂取するのが基本です。バランスの良い食事をしている限り、欠乏症になる心配はありません。

しかし、「仕事が忙しくてカップラーメンばかり」「外食が続いている」など、栄養バランスが崩れがちの方にとっては、栄養機能食品の利用も賢い選択です。

原料屋では、栄養機能食品(マグネシウム)のミネラル濃縮液「原料屋の天然マグネシウム」を販売しています。オーストラリアの奥地にある塩水湖の自然環境で濃縮された原水をさらに濃縮した製品です。コーヒーやお茶、水などに1~2滴入れるだけで、マグネシウムを補給できますので、外食の際にも利用しやすいです。

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フリーライター。食品、サプリメント、医薬品、医療、通販などの分野を中心に取材・執筆活動。玉石混交の情報が氾濫する中で、正しい情報の発信を目指します。千葉ロッテマリーンズを応援。仕事で疲れた時は、MISIAさんの歌が一番の癒し。