本物を見分けられるポイント!世界が認証するオーガニック商品の見分け方

スーパーや八百屋などで「有機栽培」「オーガニック」などの商品を見かけると、農薬を使わないで育てられたのかな、というイメージをもたれる方が多いでしょう。実は、オーガニックや有機・無農薬栽培の作物や商品は、厳しい審査や条件をクリアし、その証拠となる認証マークをつけて販売されているものがあります。

認証マークを受けるためには、商品の原材料がどれだけオーガニック作物でできているか、土壌の農薬のレベルはどれくらいかなど、商品そのものだけでなく原材料の生産工程や環境への厳しいチェックを受けることになります。

本記事では、世界で代表的なオーガニック認証マークと、日本におけるものについて紹介をします。認証マークの価値がわかるようになると、その商品の安全性や信頼性がどれくらいのものか判断できるようになり、より健康的な生活を送れるようになるでしょう。

日本でも見かける世界のオーガニック認証マーク

アメリカやヨーロッパはオーガニック先進国として、さまざまなオーガニック認証マークが存在します。日本では、輸入商品で認定マークを見つける機会が多いでしょう。国内で見かけやすい代表的な認証マークを紹介します。

エコサート

※ライター撮影

エコサートは1991年、フランスで設立。世界最大級のオーガニック認証団体として世界80か国で認証サービスを展開し、食品だけでなくコスメや衣類など幅広い商品の認証を行っています。農作物における明確な基準は公開されていませんが、コスメに関しては植物原料が95%以上などの条件を課しています。

また、エコサートは複数の原材料、複雑な生産過程を要する加工品に対してオーガニック認証を出せる機関です。どのような流れで、何を使われて作られているか判別しにくい加工品も、エコサート認証マークがあれば安心して食べられると思える判断材料になります。

USDA

※ライター撮影

USDAはアメリカ、米国農務省の略称です。USDAマークがついている商品は、アメリカの政府が認めた機関よりオーガニック商品として認められていることになります。

以下はUSDAマークの認証条件の一部です。

  • 認証を受ける作物を育てる土地において、収穫前3年以上、農薬などの禁止物質を使用しない
  • 家畜においては、抗生物質やホルモン剤などの使用を禁止
  • 家畜の飼料は100%オーガニックの農作物でなければならない遺伝子操作された作物は認証の対象外

 など

他にもこんなマークが

イチェア
イタリア発足。動物実験や動物由来原料の使用禁止

ACO
オーストラリア発足。世界でもっとも認証を受けるのが難しいとされる認証マーク

テメター
ドイツ発足。シュタイナー博士が提唱したバイオダイナミック農法の製品や作物が対象

日本で唯一のオーガニック認証マーク「有機JASマーク」



出展:http://www.maff.go.jp/j/jas/jas_kikaku/yuuki.html

世界で数多くのオーガニック認証マークがあると伝えてきましたが、日本でも独自のオーガニック認証マークがあります。「有機JASマーク」と呼ばれており、このマークがついていない商品はオーガニックや有機栽培を謳って販売されることを禁止されています。

農林水産省が制定した「有機農業の推進に関する法律」に即して認証審査を受けるため、有機JASマークを受けた商品は日本政府が認める

オーガニック商品といえます。政府が認定した機関が審査を行うことができ、先述したエコサートも認定機関の一つです。(エコサートジャパンから有機JASマークの認証を受けた企業は100以上あります)

農産物においては、栽培や製造過程だけでなく、種子や輸送まで細かく条件が定められています。細かに説明するには情報量が多いので、詳しく知りたい人は以下の農林水産省のホームページをご参照ください。

農林水産省:有機食品の検査認証制度

日本では国産の健康志向食品が多数ありますが、本当に体にいいものか疑わしいものも少なくありません。政府が認める有機JASマークがついている商品を選ぶことで、その心配を取り除くことができるはずです。

原料屋では有機JASマークの商品を多数取り扱っています

原料屋では厳しい審査を経て取得した有機JASマークの商品を販売しています。認証を受けていることだけでなく、厳選した素材やこだわり抜いた製造過程も自慢できるポイントです。

鹿児島県 オーガニック桑葉農園の様子。貴重な島桑種です。
サンゴ礁の赤土と太陽光、そして人の手によって
大切に育てています。

例えば青汁と聞くと、苦くてまずいイメージがありますよね。その味わいを少しでもまろやかにするために人口の甘味料などが配合されることがありますが、原料屋では一切使用していません。素材を活かしつつ口当たりの良い味わいを実現するために、産地も厳選し朝採りで新鮮な葉を使用しています。

無添加オーガニック青汁だけでも現在8種類取り扱っています。
商品の詳しい情報はこちらからご確認くださいませ。

迷ったときはオーガニック認証マークで判断を

健康で安全な商品を求めてオーガニック商品を求められるかと思いますが、本当に良い商品を選ぶためにオーガニック認証マークの有無が大きな判断材料になるとお伝えしました。

認証マークがついた商品を口にするようになったからといってすぐに効果が表れるわけではありません。ですが、本当に体にいいものは必ず体に表れてきます。毎日の体の調子を気にかけることも、健康を意識したオーガニックライフにおいて重要なことです。

選ぶ商品を変えるのをきっかけに、ご自身の体の変化を楽しめる生活が送れるようになることを願っています。

ABOUTこの記事をかいた人

本田あや/1987年生まれ。東京で保育士として勤務していたが、結婚を機に夫の海外勤務に帯同。フリーランスでWebメディアでの執筆や編集業務をこなす2児の母。出産後に胆石が見つかり、胆のう摘出の手術を受けて食事の大切さを痛感。食育アドバイザーや薬膳インストラクターなどの食に関する資格を取得し、心と体にやさしい食事づくりを日々心がける。薬事法管理者の資格取得を目指しており、人々を健やかにする商品や広告の制作に貢献したく邁進中。