はちみつとプロポリスの違いは何?選び方について

プロポリスが健康に良いと聞きますが、はちみつとの違いがわからないという方が多いのではないでしょうか。はちみつとプロポリスは、ミツバチが植物から集めてくる自然の恵みです。また、はちみつとプロポリスは、植物の種類や加工の仕方によって成分や味、見た目が変わってきます。

今回は、はちみつとプロポリスの違いや加工の仕方による成分の違いなどについてご紹介していきます。

はちみつとプロポリスの違い

はちみつは、ミツバチが食べる目的で花の蜜から採取してきます。プロポリスは、菌や病原菌から巣を守るために、ミツバチが新芽や蕾などから採取したものにミツバチ自身の分泌物を混合して作られるものです。

はちみつとは

はちみつの定義は校正競争規約で決められており、「ミツバチが植物の花蜜、植物の分泌物又は同分泌物を吸ったほかの昆虫の排せつ物を集め、巣に貯え、成熟した天然の甘味物質」とされています。

プロポリスとは

プロポリスとは、ミツバチが樹木の特定部位の新芽や蕾、樹皮から採取した樹液などをミツバチ自身の分泌物と混合して作ります。これをミツバチは巣の隙間に塗って外敵や寒さの侵入を防ぐために使用しています。いわゆる“防御壁”です。ミツバチは、この“防御壁”を利用して病原性の細菌やウイルスから仲間たちを守っています。

本物のはちみつとは?

スーパーで販売されている「精製はちみつ」や「加糖はちみつ」は、はちみつではないことを知っていますか。日本の以前のはちみつの定義には、「精製はちみつ」や「加糖はちみつ」も含まれていました。ですが、2019(令和元年)5月の規約変更後は「加糖はちみつ」「精製はちみつ」「精製はちみつやローヤルゼリー、花粉などを添加したもの」がはちみつ類の定義から外されました。

精製はちみつや加糖はちみつについてご紹介します。

  • 精製はちみつ・・・はちみつからにおいや色などを取り除いたもの。加工される際に、栄養素が壊れている。
  • 加糖はちみつ・・・はちみつに異性化液糖その他の糖類を加えたものであって、はちみつの含有量が60%以上であるもの。

非加熱のはちみつがおすすめ

みなさんは、様々な花から採れたはちみつを食べ比べたことがありますか?ミツバチが蜜を集める植物は世界で4,000種類ともいわれ、日本では数百種類の植物から集めてくると報告されています。日本のスーパーでは、非加熱のはちみつも加熱されたはちみつも、純粋はちみつとして販売されています。加熱することによって成分が減少し、風味が落ちてしまうので非加熱のはちみつがおすすめです。

また、花の種類によって味が濃いものや甘さが優しいもの、独特の風味があるものがあります。アカシアや百花のはちみつが有名ですが、なんと栗の木から採れたはちみつは栗の味がします。非加熱のはちみつは、味の奥深さがまるで違うので、ぜひお試しください。

プロポリスの抽出方法

プロポリスは、産地や収集時期、植物、抽出方法によって成分が異なります。一般的には、真っ黒い液体状のものやカプセルに入っているものが多く販売されています。

一般的なプロポリスは以下の6つの方法で抽出されています。

  1. アルコール抽出・・・アルコールを利用して抽出する。
  2. 水抽出・・・水で抽出する。
  3. 超臨界抽出・・・二酸化炭素を超臨界流体状態にすることによって溶解力を高める。
  4. ミセル化抽出・・・グリセリンなどの乳化剤を加えて抽出する。
  5. 1.2を組み合わせて抽出。
  6. 1.2.3を組み合わせて抽出。

プロポリスに含まれるフラボノイドは水にはほとんど溶けませんが、アルコールにはよく溶けます。一方で、アミノ酸や酵素はアルコールではほとんど溶けません。そのため、5.6のように複合してプロポリスを抽出する方法が多いようです。抽出方法によっては主成分が半減、または全く抽出できない場合があるそうです。

原料屋のプロポリスの特長

特長①超高圧製法

原料屋のプロポリスの抽出方法は、上記の1~6の一般的な抽出方法とは異なります。プロポリスの塊をそのまま粉砕する“超高圧製法”で抽出されるため、純度100%の精製を実現しています。形状は粉状。栄養成分が豊富なミツバチの自然の恵みをまるごと摂ることができるのです。

特長②養蜂場と工場がオーガニック認定

有機栽培が認証されたブラジルの養蜂場のミツバチのプロポリスを頂いています。養蜂場には30種類以上の薬草ハーブの花が咲いていて、そこからプロポリスとなる原料をミツバチが集めてきます。一般的にはプロポリスは、1~3カ月のサイクルで採取されます。けれど原料屋のプロポリスは、ミツバチの健康と品質の維持のために年に2回だけ採取されます。そのためとても貴重なプロポリスです。

特長③ブラジル産のグリーンプロポリスを使用

ブラジル産のプロポリスの多くは、緑がかった色をしていることから、“グリーンプロポリス”と呼ばれています。グリーンプロポリスには、アルテピリンCをはじめ、フラボノイドやビタミン・ミネラルなど健康維持に有用である成分が豊富に含まれています。独特でピリッとした風味があります。そのため、はちみつやヨーグルトなどと摂取する方が多いです。

妊娠中や小児などの摂取について

はちみつは1歳未満の赤ちゃんには与えないようにしましょう。また、プロポリスは妊娠中や小児の摂取は、信頼できる十分な安全性に関する情報がないため摂取は控えるようにしてください。授乳中の適切な摂取は、安全性が示唆されています。体質によってはアレルギー反応を起こす方がいるので、喘息やアトピーがある方も注意が必要です。

まとめ

はちみつとプロポリスは、植物からミツバチが集めた自然の恵みです。季節の変わり目や忙しい毎日を過ごしている方の栄養補給に適した食品です。プロポリスとはちみつは相性が良いため一緒に召し上がることが多いです。ヨーグルトに混ぜるなどして上手に日常生活に取り入れ、健康維持にお役立てください。

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ABOUTこの記事をかいた人

健康食品専門×管理栄養士ライター。病院勤務や特定保健指導、離乳食教室、ママ会主催などを経験。今まで出会ってきた方は、育児や仕事が優先で忙しい人ばかり。忙しい方が、手軽に利用できる健康食品を手に取って“生涯健康で笑顔になってほしい”という想いで活動中。