苦手野菜が好きになる!切り方を変えれば子供達が喜んで食べちゃう、ちょっとしたコツとは

体のために食事に気をつけている方、これから食事を見直したい方。まずは食事の基本として、野菜や肉、魚をバランスよく摂る工夫をされていると思います。

それ以外に注目してほしいポイントが「旬」です。旬とはその食材が、もっとも美味しいといわれる時期で栄養価も他の時期に比べると高くなります。

初夏に旬を迎える野菜には、ピーマン、キャベツ、セロリがあります。これらの野菜は比較的「苦手」な方も多いですが、切り方や調理の仕方によってとっても食べやすくなりますよ!

今回は、ピーマン、セロリが苦手な子ども達に美味しく食べてもらえるよう、食べやすくなる切り方を紹介しますね。

子どもが苦手な野菜といえば…ピーマン!

ピーマンって子どもが嫌いな野菜のベスト3に挙げられるほど嫌われています。

実は、大人になってもピーマンが苦手だった私は、献立にピーマンを入れないという時期がありました。農家修行を行った経験から美味しいピーマンの見分け方や切り方を知り、今では生でも食べられるようになりました。

ピーマンが苦くならない切り方:繊維に沿って切る

お子さんがピーマンを嫌がる一番の理由は「苦いから」。

ピーマンが苦いのは、アルカロイドという成分が含まれているからで、アルカロイドは天然の毒ともいわれています。子どもの頃の舌は、苦味を強く感じるようになっているため大人よりも苦味に敏感です。

ピーマンの苦味を抑えるためには、ピーマンの細胞を壊さないように縦に切りましょう。え?それじゃ、苦味が残ったままでは?と疑問に思われた方がいるかもしれません。

ピーマンを輪切りに切ると、アルカロイドの苦みを和らげることができる一方、それ以外のクエルシトリンという渋みやピラジンというピーマンの香りを強くする成分が出てしまうため避けたいです。

また、縦に切ったことで残ってしまうアルカロイドは、油に解けてしまう特徴があるため、炒め物として調理すれば苦味はほとんどなくなるでしょう。

甘いピーマンと苦いピーマンを見分ける方法:ヘタをチェック

ピーマンの切り方で苦味を抑えることはできますが、見た目で苦いピーマンかそうでないかを見分けることができるんです。

ヘタの数は、ピーマンがどれだけ栄養を吸収しているかを確認するためのヒントになります。ヘタが多くなるとその分栄養を蓄え大きくなっているため糖度も上がります。そのためヘタの数が多い方が、苦味を感じにくいピーマンということになります。

また、直売所などで販売されているピーマンの中には、オレンジっぽいものや赤いものが混ざっていることがありますが、違う品種ではなく熟しているピーマンです。赤い色のものは、緑色のものよりも痛みやすいですが、甘味があります。

それ以外にも、「こどもピーマン」という苦さを抑えるように品種改良されたピーマンもあります。

青臭さを和らげて美味しく食べたいキャベツ

キャベツは、1年中スーパーで手に入れることができる野菜の一つです。生のままサラダにしたり、揚げ物などに添えたり、炒める、煮るなどさまざまな調理法で食べることができるため野菜室に常に置いておきたい野菜になります。

ただし、キャベツが苦手だという方もいます。キャベツの苦手な理由に青臭さがあるようです。

春と冬に旬があるキャベツ

キャベツには、4~6月に収穫する春キャベツと11~3月に収穫される冬キャベツがあります。収穫される地域によって旬が多少ずれるため、1年を通してスーパーに陳列することができるのです。

春キャベツは、全体的にふわっとしていて葉が柔らかくサラダに向いています。一方、冬キャベツはキュッと葉と葉が密着し固めなのが特徴です。煮込み料理にしても崩れにくいため、ポトフにするのもいいかもしれません。

キャベツは部位ごとに切り方と調理法を変えると美味しい

キャベツは、大きく分けると外の葉と中の葉、芯の3つに分けられます。部位によって歯ざわりや味が異なるのがこのキャベツの特徴です。

キャベツの繊維は縦にあり、縦向きに切ることで繊維を壊しません。繊維を壊さず切ることで、キャベツに含まれる匂い成分が出にくくなり青臭さも防げるのです。

また、繊維を残すことでシャキシャキとした触感も残すことができるため美味しく感じることができるでしょう。

キャベツは、繊維の歯ごたえや生の切り口に舌が触れやすいので、味の違いがわかりやすく、どういう向きに切るかで味が変わってきます。縦に繊維に沿って切ると繊維が断たれることなく残るため、シャキシャキ感が残ります。

縦に切っても青臭さが気になる場合は、少量の塩をふりかけてもみ、水でさらすことでずいぶん青臭さが軽減するでしょう。マヨネーズであえてコールスローサラダにするのもいいでしょう。

独特な香りが苦手な人もいるセロリ

セロリには、12月〜4月と7月〜10月の2回の旬があります。

セロリは、子どもだけではなく大人でも苦手だという方が多く、独特な香りが苦手である場合がほとんどです。また、お子さんの中には苦味を感じ食べられないというケースもあります。

苦味を抑えるには「繊維を壊さず切ること」を意識して

セロリには、繊維が多く含まれる茎の部分と葉の部分があり、切り方のバリエーションがたくさんあります。

セロリ茎の部分は、スティック状に縦切り、短冊切り、拍子木切りにしてください。この切り方は繊維を壊さず切ることができるため苦味が出にくくなります。

生で食べる場合は、マヨネーズや味噌など味の濃いものを付けることで味が和らぎ、セロリのシャキシャキ感を強く感じられるかもしれません。

小口切りでセロリのクセも軽減される?!

繊維を壊さず切ることができるスティック状切りや短冊切り、拍子木切りでも独特な香りや苦味を感じてしまう場合には、薄く小口切りにするといいでしょう。

小口切りにし、さらに加熱することでより香りと苦味が感じにくくなります。苦味を軽減するためにタンパク質である肉などと炒めることもおすすめです。

逆に繊維を切るようにカットすれば、セロリ独特の香りや苦みをお楽しみいただけます。用途に合わせて切り方を変えることで、美味しく食べることができます。

子ども達のために野菜を選ぶポイント

多くの方が近所のスーパーで野菜を購入するかと思いますが、どのようなことを気にしてその野菜を購入されますか?生産地でしょうか?それとも鮮度?

野菜には旬がありますので、寒い時期に春や夏の野菜が出回っている場合は、その野菜はハウスで栽培されたものかもしれません。また、広大な土地で大量に栽培された野菜かもしれません。

スーパーに売られている野菜の中に、少し値段が高いものがありますが、その多くが「オーガニック」「有機野菜」と呼ばれるものです。

なぜオーガニック野菜は高いのか?

オーガニック野菜や有機野菜は、農薬や化学肥料に頼らない栽培をしているため虫、による被害や雑草の手入れなど一般的な野菜栽培よりも労力が必要です。

また、オーガニック野菜、有機野菜として販売するためには、有機JAS認定を得る必要があります。有機JAS認定を受ける管理をして育てるため、一般的な野菜よりも高価になります。

野菜は、土に含まれる養分によって成長し実を付けます。当然、化学肥料を与えられないため野菜が自らの生きる力と自然の力のみで生育していくことになるのです。

野菜たちは、虫に負けないように雨風に負けないようにたくましく成長していきます。

「オーガニックってなにがいいの?」と思われる方もいるでしょう。味が濃くなるとか栄養素が高くなるということは科学的には証明されていませんが、自然の力を存分に利用した栽培方法で、土壌や水の汚染を抑えることができているといえます。

また、土壌や水が汚染されていない環境で育った野菜であれば、皮ごと食べることも躊躇しなくて済みそうです。つまり、野菜くずも出にくくなり、食品ロスの消滅にも貢献できると考えられるでしょう。

野菜が苦手なら青汁を取り入れるのも一つの方法

健康な体づくりを目指している方の多くは、バランスのいい食事に気を使っているというケースが多いでしょう。

ただし、野菜が苦手な方が「健康のため」と無理に野菜を取るよりも、青汁やベジタブルのジュースなどを利用するのも良い方法です。お料理に取り入れたり、青汁ならミルクと混ぜると抹茶オレのような味でお子様にも人気です。

はちみつなどで甘味をプラスしたり、パンケーキの粉として使うこともおすすめです。

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ABOUTこの記事をかいた人

Webフリーライター。「2.5次元」に沼っている自由人。美容・ハーブなどの執筆も手がける、有機野菜やオーガニック野菜好きライターです。農家になりたくて県主催の農業研修を受けたほど。自ら畑を借り、有機栽培・販売を経験。多くの農家との交流から学んだこと、自然の中で育つ愛らしい野菜たちのことを多くの方に伝えます。