オーガニックが地球を救う?【SDGs目標2.飢餓をゼロに】

「健康」や「安心安全」のイメージが強い、オーガニック商品。原料屋もオーガニックにこだわった商品づくりをしています。実は「オーガニック」がSDGsと深い繋がりを持っていることを知っていますか?今回はオーガニックとSDGsの関わりや、原料屋のオーガニックへのこだわりを説明します。

SDGsとは

SDGsは、Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)の頭文字を取ったものです。2030年までに国際社会が抱える問題を解決することを目的に、2015年の国連サミットで採択されました。

SDGsには、世界を変えるための17の目標と169のターゲットがあります。

下記は世界を変えるための17の目標になります。貧困や飢餓などの途上国に対する問題だけでなく、環境やエネルギー問題、ジェンダー平等や経済成長など、先進国を含めた世界中の国々に共通する課題が網羅されています。

  1. 貧困をなくそう
  2. 飢餓をゼロに
  3. すべての人に健康と福祉を
  4. 質の高い教育をみんなに
  5. ジェンダー平等を実現しよう
  6. 安全な水とトイレを世界中に
  7. エネルギーをみんなに そしてクリーンに
  8. 働きがいも経済成長も
  9. 産業と技術革新の基盤をつくろう
  10. 人や国の不平等をなくそう
  11. 住み続けられるまちづくりを
  12. つくる責任 つかう責任
  13. 気候変動に具体的な対策を
  14. 海の豊かさを守ろう
  15. 陸の豊かさも守ろう
  16. 平和と公平をすべての人に
  17. パートナーシップで目標を達成しよう

オーガニックが地球を救うとは?

オーガニックとは「有機栽培」で作られた農産物やその加工食品を指します。農薬や化学肥料を使用せず、太陽や水、土地とそこに住む生物などの自然を生かすのが特徴です。また、適地適作や地産地消によって、その土地の文化などを守る役割も担っています。オーガニックは、地球に寄り添った栽培方法であるといえるでしょう。

目標2.飢餓をゼロに

オーガニックがもっとも関わりが深いのは「目標2.飢餓をゼロに」です。

目標2は「飢餓を終わらせ、食料安全保障及び栄養改善を実現し、持続可能な農業を促進する」をテーマとした目標で、8つのターゲットから構成されています。その中でオーガニックと関わりが深いのは、4つ目のターゲットです。

2.4 2030 年までに、生産性を向上させ、生産量を増やし、生態系を維持し、気候変動や極端な気象現象、干ばつ、洪水及びその他の災害に対する適応能力を向上させ、漸進的に土地と土壌の質を改善させるような、持続可能な食料生産システムを確保し、強靭(レジリエント)な農業を実践する。

引用元(https://sdgs.edutown.jp/)

上記では、主に2つのことが重要視されています。

  • 持続可能な食料生産システムの実践
  • 強靭(レジリエント)な農業の実践

自然に頼った栽培を行うオーガニックは、土地の質を改善し、生態系を壊すことなく農産物を収穫することができます。

オーガニックが地球に優しい理由

ではなぜ、オーガニックが地球に優しいのでしょうか?IFOAM(国際有機農業運動連盟)によって2005年に策定された「有機農業の4つの原則」では、オーガニック農業のビジョンを説明しています。

有機農業の4つの原則

  • 健康の原理:土壌や植物、動物、人間、地球など全ての命の健康を維持する必要があること
  • 公平性の原理:有機農業に関わる人すべてが、公正な関係で結ばれること。動物も、動物らしく自然体な生き方を保障する
  • 生態学原理:生態系のバランスに沿って行われ、農業によって生態系を壊すことはしない
  • 配慮の原理:現在だけでなく、将来の環境、福祉に配慮すること

上記の原則を踏まえると、オーガニックとは「関わる人や自然がすべて幸せである仕組み」といえます。オーガニックは、環境や人権に配慮し、地域に合った生産を行うことが基本とされています。そのため、モノカルチャー経済によって起きる飢餓を抑制することができると考えられるのです。

原料屋もオーガニックにこだわりを持っています

日本では、農林水産省が管理する有機・JASマークがオーガニックの証明として使用されています。当社の商品は、2006年に有機・JAS(=オーガニック)の小分け認証資格を取得したアースシップ株式会社で製造しています。そのため、原料を小分けしても商品に有機・JASマークを付けることが可能です。

ただ有機・JASマークを付けるだけではありません。仕入れたすべての原料やロット、また原料が最終製品になるまでの作業や保管の記録を取る必要があります。1カ所でも記録が抜けていると、有機・JASマークは使用できないのです。また有機・JASマークの更新には、講習会への参加や認定機関の調査員によるチェックを受けることが必要です。このチェックに合格しなければ、有機認定を継続することはできません。

原料屋がオーガニックにこだわる理由

ではなぜ、当社はオーガニックにこだわるのか。その理由は「安心して食べてもらいたいから」です。

「自分の家族にも安心して食べさせられる商品をお届けしたい」。そんな想いでオーガニック・ピュアサプリの開発に取り組んできました。先ほども紹介したとおり、オーガニックの認証(有機・JAS)マークを更新し続けることは、簡単ではありません。しかし、少しでもお客様に安心してもらうため、当社はオーガニックにこだわります。そしてオーガニックを選ぶことで、より良い地球になる手助けができたら、と思っています。

引用:健康食品の原料屋/オーガニックにこだわる理由

まとめ

オーガニックは、SDGsの「目標2.飢餓をゼロに」と深く関係しています。地球環境や関わるすべての命を大切にするオーガニックは、これからますます重要性が高まるでしょう。原料屋では、オーガニックにこだわった製品を作っています。オーガニック製品に触れたことがない方は、ぜひこの機会に試してみてはいかがでしょうか?

ABOUTこの記事をかいた人

フリーライター。食品や健康、農業を中心に執筆を行う。過去の海外経験から、環境問題をはじめとする社会問題に興味をもつ。「人にも地球にも優しい暮らし」を探求中。趣味は登山、瞑想、読書と珈琲。