健康ブーム到来後、日本でも様々な種類のプロポリスが販売されています。これだけ多くの種類があると何が本当に良いのか分からなくなってしまうものですね。
良いプロポリスを見分けるには、中に入っている成分を確認するだけでなく、プロポリスの産地や抽出する方法、そして製造法にも注目してみることが大切。
そこで今回は、プロポリスに入っている成分や良質なプロポリスの見分け方などを紹介致します。今プロポリスを飲んでいる方もそれが本当に良質なものなのか確認してみて下さいね。
プロポリスとは
正直、プロポリスと聞いても「蜂の巣から採れる身体に良いもの」くらいにしか思っていなかった私ですが、調べてみるととても意外にも奥深いことがわかったのです。
そもそもプロポリスってどんなものなのか、皆さんはご存知ですか?ミツバチが樹木から集めた樹脂や花粉に唾液、蜜ロウなどの自らの分泌物を混合して作られたものが「プロポリス」です。
「天然の抗生物質」とも呼ばれるプロポリス
プロポリスには強力な抗菌作用があるとされているため、「天然の抗生物質」とも呼ばれています。蜂の巣は密度や湿度が高いにも関わらずいつも衛生的でカビが生えないのは、まさにこのプロポリスの力によるもの。巣の入り口や隙間にプロポリスを塗ることで外敵や雨風から巣を守り、バクテリアなどの増殖を防いでいます。こうしたことからプロポリスはギリシャ語で、プロ=「防ぐ・守る」、ポリス=「都市・巣」と意味しています。
古代エジプトでは肉体を腐敗させないようミイラに用いれられたり、古来ヨーロッパではやけどなどの皮膚疾患の治療薬としても使われていました。こんなにも古くからプロポリスが使われていますが、実は日本で注目され始めたのは1980年代中盤頃と我が国での歴史はまだ浅いのです。
プロポリスにはどんな成分が入っているの?
プロポリスに含まれる成分は、原産国の樹木や花、採取する時期、そしてミツバチの種類によって異なります。人間の身体にとって良い影響を与えてくれるとされている主な有用性成分は以下の通りです。
- フラボノイド
- アルテピリンC
- アミノ酸
- ビタミン
- ミネラル
- 酵素
高い抗酸化作用が期待できるとされているポリフェノールの一種「フラボノイド」が40種類以上も含まれています。他にも健康には欠かせないアミノ酸やミネラル、ビタミンなども豊富に含まれているのです。
なかでも最も注目したい成分「アルテピリンC」は、ポリフェノールの一種で強力な抗菌作用があるとされているそうです。また、健康にも美容にも期待できる成分ですが、実はブラジルに生息する特有の植物だけにしか含まれない貴重なものとされています。
高品質なプロポリスを生産する条件
プロポリスの原産国は主にヨーロッパや中国、ウルグアイ、ブラジルです。なかでもブラジル産のプロポリスは上質だとされていますが、必ずしも良いということではありません。ブラジル産の中でも、特に優れている高品質なプロポリスを生産する条件を紹介いたします。
オーガニック認定された養蜂場と工場
広大な面積を持つブラジルは自然林だけでも日本の面積の2倍!土壌汚染もなく湿気が高い熱帯地域なので様々な動物や植物が育ちます。恵まれた自然林をもつブラジルではプロポリスが主力の輸出製品であるため、多くの養蜂場や工場で生産、製造を行なっています。数ある養蜂場や工場のなかでも、原料を選定し業界初のオーガニック認定を受けた養蜂場と工場があります。無農薬の土地で育った蜜や樹脂をミツバチが採取し化学物質を使わない工場で製造されるプロポリスこそ高品質と言えるでしょう。
ミツバチもストレスを溜めない整った環境
一般的に、約1ヶ月から3ヶ月のサイクルでプロポリスは採取されますが、オーガニック認定された養蜂場では半年に1度しか採取しません。これは、ミツバチの健康とプロポリスの品質を維持するうえで重要なことなのです。頻繁に採取すればミツバチに疲労やストレスが溜まりプロポリスの品質を下げてしまうこととなります。
どのような蜜や樹脂を集めているか
ミツバチがこうした蜜源植物を探すために移動する範囲は、巣から半径約2~3kmほどとされています。
さらに、オーガニック認定を受けた養蜂場では、無農薬で育てられた薬草ハーブが30種類以上育てられています。そのうえ、毎月2,000本ほどが植林をされているのでミツバチは常に蜜や樹脂を集めてくることができるのです。
アルテピリンCが多く含まれている
ブラジル産のプロポリスにはアルテピリンCが含まれていますが、高品質なプロポリスこそアルテピリンCの量が多いのです。
オーガニック認定を受けた養蜂場には、アルテピリンCを含んだハーブ類が多く育てられています。また、ミツバチにも負担をかけないためアルテピリンCの量が多く高品質なプロポリスを採取することができるのですね。
プロポリスはどうやって抽出されるの?
プロポリスはヌガーのような粘りのある塊のため成分を取るために様々な方法で抽出をしています。主な抽出方法とデメリットを下記表にまとめてました。
【プロポリスの抽出方法とデメリット】
抽出法 | 抽出の仕方 | デメリット |
アルコール抽出 | 食用アルコールにプロポリスを入れて撹拌する。 | 若干ではあるもののアルコールが残る。 |
水抽出 | アルコールの代わりに水で水溶性成分を抽出する。 | 成分があまり残らない。 |
ミセル化抽出 | アルコール抽出と水抽出の両方の性質を活用して抽出する。 | 乳化剤が含まれる。 |
臨界抽出 | 二酸化炭素を利用し溶解能力を高めて抽出する。 | プロポリスの成分バランスを壊してしまう可能性がある。 |
プロポリスの成分を抽出すれば、多くの成分を取り出すことはできますが300種類以上の全ての成分を取り出すことは難しいでしょう。また、プロポリスの鮮度や風味、栄養を損なわないように防腐剤などの添加物が使用されることしばしば見受けられます。
健康や美容のためにプロポリスを摂取するのに添加物が入っていたら本末転倒ですよね。実は、プロポリスの成分を残さずに添加物もアルコールも使用しない画期的な加工方法があるんです!
プロポリスの成分を余すことなく丸ごと採れる超高圧製法
最新鋭の機械を使い、蒸留水とともに高圧粉砕加工します。さらにフリーズドライ加工を施し水分を取り除き超微細パウダーに仕上げる製法です。熱を加えず乾燥させフリーズドライにするのでプロポリスの成分を100%採取することができます。栄養だけでなく風味や品質も劣化することはありません。防腐剤などの添加物も入っていないので安心して摂ることができますよ。
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